「弱者を生まない社会へ ~ベーシック・サービスの実現をめざして~」 開催報告
2019年2月15日
連合総研は2月15日、「弱者を生まない社会へ ~ベーシック・サービスの実現をめざして~」をテーマに、シンポジウムを開催しました。連合会館で行われたこのシンポジウムには連合の各産別や一般からなど、およそ70名が参加しました。
連合総研では昨年「連帯と共助にもとづく『分かち合い』社会具体化に関する研究委員会」を設置し、普遍主義にもとづく現物給付型の社会保障への転換とそれによる社会の分断の克服の方策を探るため、研究を行ってきました。今回その成果が報告書「弱者を生まない社会へ ~ベーシック・サービスの実現をめざして~」としてまとめられましたが、このシンポジウムはそれを受けて行われたものです。
シンポジウム冒頭井手英策慶應義塾大学教授(「分かち合い」研究委員会主査)による基調講演を行い、分断の克服にあたってのベーシック・サービスの意義と役割を説明。また今回の報告書で取り上げた教育、住宅、医療・介護の各分野について、普遍主義にもとづく給付の具体化にむけたポイントを解説しました。
パネルディスカッションにはパネリストとして大島明子さん(社会福祉法人アルペン会あしたねの森)、 柏木一恵さん(日本精神保健福祉士協会会長) 鳫 咲子さん、(跡見学園女子大学教授・「分かち合い」研究委員会委員)が参加。それぞれの専門とする分野について、現在の選別主義による社会保障に起因する諸課題を指摘するとともに、ベーシック・サービスの実現によるそれらの解消と将来の可能性について、議論を深めました。
日 時
2019年2月15日(金) 18:00~20:30
会 場
連合会館3階会議室(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)
内 容
18:00~ 主催者代表挨拶 連合総研所長 藤本 一郎
18:05~ 基調講演 井手英策氏(慶應義塾大学教授)
19:00~ パネルディスカッション
「弱者を生まない社会へ ~ベーシック・サービスの実現をめざして~」
コーディネーター 井手英策氏(慶應義塾大学教授)
パネリスト 大島明子氏 (社会福祉法人アルペン会あしたねの森)
柏木一惠氏 (日本精神保健福祉士協会会長)
鳫 咲子氏 (跡見学園女子大学教授)