第2回識者ヒアリング報告(AI・デジタル時代における「支え合い社会」に関する調査研究委員会)
2026年7月21日
第6回AI・デジタル時代の「支え合い社会」の在り方に関する調査研究委員会」(主査・新川敏光 法政大学法学部教授)(2026年5月22日)において第2回識者ヒアリングを開催しました。
講演では、柳川範之氏(東京大学大学院経済学研究科教授)から「「AIは『労働者親和型』に」」をテーマに講演があり、闊達に意見交換を実施しました。
<講演のポイント>
(1)労働者親和型AIの推進
AIは技術的に何でも可能になるが、社会・経済の要請に応じて「労働者の能力を高める方向」に開発・導入をコントロールすべき(アセモグル教授の主張を支持)。
(2)技術の運命論的受け入れを避ける
技術が可能でも、社会がどこまで許容するかは人間の判断。倫理・雇用・意思決定への影響を考慮し、AIに全てを委ねるのではなく、人間が最終的な決定権を持つべき。
(3)日本企業のAI導入課題
AIを入れても人員を減らさず、業務効率化が進まない「横付き監視」状態。結果、生産性が上がらず賃金も上がりにくい。
(4)業務フロー見直しと組織改革の必要性
AIで浮いた時間を有効活用するため、業務プロセス全体の再設計と役割分担の見直しが不可欠。現状維持ではAI投資の回収が難しい。
(5)リスキリングと能力開発
経験を活かしたリスキリング、柔軟性・好奇心・判断力の育成が重要。企業は人的資本投資を進め、労働者側もキャリア自立意識を持つ必要がある。
なお、講演録(要約)については、【講演録要約版】第2回識者ヒアリング(柳川範之先生).pdfをご参照下さい。
第6回研究委員会の模様については下記をご参照下さい。
https://www.rengo-soken.or.jp/info/2026/05/261112.html
本委員会の趣旨、委員構成等については下記をご参照下さい。
https://www.rengo-soken.or.jp/work/2024/10/281041.html