連合総研

連合総研は働く人達のシンクタンクです
JTUC Research Institute For Advancement Of Living Standards

文字サイズ

  • 小
  • 中
  • 大

イベント
セミナー
情報

イベントの開催報告

第4回識者ヒアリング報告(AI・デジタル時代の「支え合い社会」に関する調査研究委員会)

2026年9月30日

 第8回AI・デジタル時代の「支え合い社会」の在り方に関する調査研究委員会」(主査・新川敏光 法政大学法学部教授)(2026年7月3日)において第4回識者ヒアリングを開催しました。

  講演では山本泰三(大阪公立大学大学院経営学研究科准教授)から「認知資本主義と労働/労働者:マルチチュード概念をふり返る」をテーマに講演があり、闊達に意見交換をしました。 

<講演のポイント>
(1)認知資本主義とプラットフォームの独占
認知資本主義では、プラットフォームがデータを通じて「コモン」を管理し、従来とは異なる独占形態を形成している。知識や情報を囲い込む新たな資本蓄積の仕組みが特徴である。
(2)労働の変容と非物質的労働
労働の変化は知識労働やサービス労働の増加にとどまらず、生産様式や雇用制度全体の構造変化を伴う。柔軟性とコミュニケーション能力が、幅広い職種で重要な要素となっている。
(3)マルチチュード概念の再検討
ネグリは非物質的労働を担う主体を「マルチチュード」と位置付けたが、その後、プラットフォームによる囲い込みが進み、インターネットを基盤とした自律的協働への期待は十分には実現しなかった。
(4)労働者概念の拡張と社会権
ネグリは労働者を否定したのではなく、20世紀型の「労働者」という枠組みでは捉えきれない働き方が広がったと論じる。ギグワーカーを含めた新たな労働者像に対応し、社会権を拡充する必要性を指摘した。
(5)知識の商品化と格差の拡大
認知資本主義では知識や知的財産が資本化され、金融とも結び付くことで格差が拡大する。希少な知識への報酬や金融資産からの収益が所得格差を広げ、交渉力や制度の重要性が一層高まっている。

 なお、講演録(要約)については、【講演録要約版】第4回識者ヒアリング(山本泰三先生).pdfをご参照下さい。

 第8回研究委員会の模様については下記をご参照下さい。
https://www.rengo-soken.or.jp/info/2026/07/061500.html

 本委員会の趣旨、委員構成等については下記をご参照下さい。
https://www.rengo-soken.or.jp/work/2024/10/281041.html

PAGE
TOP