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前理事長コラム
『時代を見つめる』
古賀 伸明

「年年歳歳・歳歳年年」

File.12016年1月12日発行

改めまして、明けましておめでとうございます。もう寒中お見舞いの時期になってしましました。

昨年一年間の皆さんの様々な課題解決に向けた精力的な活動に、心より敬意を表します。体調不良や関連組織・団体の新年交歓会などで、改めての新年の挨拶が遅くなり、申し訳ございません。

私はここ数年来、正月は箱根駅伝に釘付けになっている。自分の想いを襷でつなぎ、チームで物事を成し遂げることに感動するからだろう。しかも、何が起きるかわからないスリルも期待しているのかもしれない。

今年は昨年初優勝した青山学院大学が39年振りに完全優勝という快挙を成し遂げた。快挙に導いた原監督は、常に基本・原点を選手に説いたという。そして、それぞれが自立することを・・・。私たちの基本・原点とは・・各人が再確認する年にすることも必要では・・と考える。

年年歳歳花相似 (ねんねんさいさいはなあいにたり)
歳歳年年人不同 (さいさいねんねんひとおなじからず)

中国・唐初期の劉希夷(りゅうきい)が、栄枯盛衰・世の無常を詠んだ詩の一部である。年末の仕事納めの時に紹介した李益より約100年前の詩人である。

「花は変わることなく咲く。人の世の変わりやすいのに比べ、自然は変わらない」また、「毎年美しい花は同じように咲くが、この花を見る人々は毎年変わっていく」と読むのだろう。"人の世は確かに変わりやすい"が、一人ひとりが軸を明確にすることが求められているし、"人々は毎年変わっていく"かもしれないが、一人ひとりが身近な可能性に挑戦し、新しい自分に生まれ変わることも必要であろう。

今年も多くの課題に直面すると思うが、「政策の浸透と実現」そのための「行動とスピード」を大切にしながら、粘り強く一歩一歩歩んでいきたい。

皆さんにとって、新しい年2016年が、難しくとも実り多き一年となるよう心より祈念申し上げる。

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