第3回識者ヒアリング報告(AI・デジタル時代における「支え合い社会」に関する調査研究委員会)
2026年8月24日
第7回AI・デジタル時代の「支え合い社会」の在り方に関する調査研究委員会」(主査・新川敏光 法政大学法学部教授)(2026年6月12日)において第3回識者ヒアリングを開催しました。
講演では伊藤昌亮氏(成蹊大学文学部現代社会学科・教授)から「社会運動の周縁から考える」をテーマに講演があり、闊達に意見交換をしました。
<講演のポイント>
(1)社会運動概念の拡散
近年の社会運動は左派運動だけでなく、参政党現象や財務省解体デモのような右派的・集合行動的な動きを含めて捉える必要がある。
(2)SNS時代の政治動員
TikTokやYouTubeショートを中心とする動画型SNSでは、政策よりも政治家のキャラクターや自己啓発的メッセージが支持を集めている。
(3)「曖昧な弱者」の台頭
こうした現象の背景には、既存の労働運動や福祉制度から取り残された「曖昧な弱者」ともいえるローワーミドル層の不安や不満が存在する。
(4)「ケア」としての怪しい運動
財務省解体デモや参政党現象は、分かりやすい説明や居場所、励ましや承認を提供することで、人々の孤立感や不安に応えている。
(5)再分配とケアの再構築
今後は感情やケアの重要性を踏まえつつも、公正性や再分配を組み込んだ新たな支え合い社会を構想することが求められる。
なお、講演録(要約)については、【講演録要約版】第3回識者ヒアリング(伊藤昌亮先生).pdfをご参照下さい。
第7回研究委員会の模様については下記をご参照下さい。
https://www.rengo-soken.or.jp/info/2026/06/160913.html
本委員会の趣旨、委員構成等については下記をご参照下さい。
https://www.rengo-soken.or.jp/work/2024/10/281041.html